ブログ

1-2 規則性1(たこまる算数)

【問題(問題PDF)】
3・2・1・2・3・2・1・2・3・2・1・2・3…
数が上のように規則正しく並んでいます。
(1)50番目は何でしょう?
(2)50番目までに出てくる数を全部足すといくつでしょう?

解説動画ー規則性1-生徒用
解説動画ー規則性1-保護者用

【生徒向け解説】
規則性の問題は、当たり前ですが、まずは「規則」を見つけること。そしてその規則が「繰り返し」になっていたときは、「グループ(群)」を作って考えるのですが、応用問題にも対応できるよう、今のうちから、どこからどこまでが1グループかはしっかり意識し、何番目と何グループ目をしっかり区別して計算し、計算で出た数字が何を表すのかは、しっかりいえるように考えを進めましょう。

【答え】
基本問題 白(16グループの後に、白白と続く)
(1)2 (50÷4=12余り2 3212が12グループ続いた後3・2)
(2)101(1グループで8、それが12個と3と2)

【保護者向け解説】

規則性の問題は、この後の数列・曜日の問題に続くことに加え、その場での思考力を問う問題が作りやすいため、今後、出題頻度が上がっていく問題ですので、基本的な問題でしっかりと意識を作っていきたいです。
今回は繰り返しが見られる問題なので、グループを作っていくのですが、そのグループがどこからどこまでをまとめているかが意識できているのか、また機械的に50÷4のように計算をしているだけで、答えの12余り2のそれぞれの数字が何を表しているのかが理解できているか、を確認してもらえればと思います。

そのうえで、同じ数ずつ増えていく等差数列と、この同じものの繰り返しの数列を合わせた「規則的に変化していくグループ」の問題につなげていければと思います。

1-1 倍数と約数(たこまる算数)

【問題(問題PDF)】
たて24cm、よこ36cmの紙があります。
(1)この紙を同じ向きに並べて正方形を作ります。できるだけ少ない枚数で作りたい場合、1辺が何cmの正方形ができるでしょうか?
(2)この紙を余りが出ないように切って、同じ大きさの正方形をつくります、1辺ができるだけ長い正方形にしようとすると、何枚できるでしょう?(ただし辺の長さは整数であるものとする)

解説動画ー倍数約数(整数1)-生徒用
解説動画ー倍数約数(整数1)-保護者用

【生徒向け解説】
倍数約数の問題というと、その求め方や、最小公倍数・最大公約数を簡単に求める裏ワザ(割り算の逆の形の)なとに注目されますが、実際に問題として出てくるのは、公倍数・公約数という言葉が出てこないもの。
だから問題を見て、考えてみて、「あっ、これは公倍数だ!」のように気づいて解いていくことが必要です。ネタばらしになりますが、この問題も倍数・約数を使うのですが、「なぜ使うのか」ということまで考えて、授業を思い出してください。

【答え】
基本問題 最小公倍数72・最大公約数12
(1)72cm (6枚)
(2)6枚(1辺12cm)

【保護者向け解説】

倍数約数の分野は、連除法(すだれ算)の使い方が中心に授業されることが多いですが、まずは倍数は、元の数に整数をかけてできる数(3の倍数は「3かけるなにか」)で、約数は元の数をキレイに(整数に)割り切ることができる数というイメージをしっかり持ち、書き出していけるようにするのが最初。さらに大きな数の約数を求める時に、約数はペアになって存在する、と伝えますが、例えば12の約数として2が見つかったら、実際に12わる2の答えとなる6も約数に入るので、真ん中までいけば書き出すことができる(応用として、素因数分解の結果から個数をだす、につながる)ことを身につけてほしいと思います。

その上で、文章題になったときに、まず倍数、約数を求める生徒が多いですが、今回はなぜ倍数なのか、約数なのかを、逆ではないから(約数でないから倍数)ではなく、しっかり倍数で求められる理由を身につけているかどうか確認してください。

 

解説動画ー倍数約数(整数1)-生徒用
解説動画ー倍数約数(整数1)-保護者用

【生徒向け解説】

【応用問題】
現在準備中

(全体の利用法・案内ならびに、問題はこちらをご覧ください)
たこまる算数 http://go-navi.jp/

学習前の決まった動作について

(内部生メールマガジンより抜粋)
試験が近づいてきた時期に、生徒に話をするのが「試験が始まる前に決まった動作をすること」です。

野球のイチロー選手が打席に入る前に「必ず腕まくりをする」ということで
話題になりましたが、普段から学習や問題演習の前に決まった動作をしておくと、試験本番で緊張したときにもその動作を取ることで、普段と同じように
取り組むことができる、というものです。
また平常の学習時でやる気が出ないときにも、同じ動作をすることで
普段と同じ気持ちでの学習がしやすくなる効果もあります。

この動作は、どのようなものでも構わないのですが
以下の3つの条件を満たすと、どのような場面でも用いることができ効果的です。

①道具が必要ないか、必ず持っているものみを使う動作(忘れたときに困るため)
②静かでも、物音がする環境でも短時間でできる動作
(試験場で必ず出来るようにするため)
③普段の生活内では行わない動作(日常的に行うと効果が薄れるため)

ぜひ、お試しあれ。

相談)模試の結果がなかなか出ない

塾に通っているのに「成績が上がらない」ので、今いる塾を変えたほうが良いのでしょうか、という相談を頂くことが多くあります。

結論から先に書くと、必要ない、と回答します。

そもそも、模試は何のために受けるのか、から考えていきます。模試の目的は大きく2つ。

・ テスト形式での苦手範囲を見つける

普段の宿題などで行うときと、制限時間があり、しかも多くの範囲が混ざっている試験の形式は全く別物。得意だと思っている範囲でも、他の範囲と混ざることで見分けができなくなり、正答率が下がることも多い。こういう隠れた苦手範囲を試験形式で見つけることが目的の1つ。

・ 試験の雰囲気&形式に慣れる

周りに生徒がいて、一心不乱に問題を解いているテストの環境は独特なもの。また短時間で効率よく解ける問題を見つけて、そこから解いていくというのは、普段の学習では意識しにくいところ。これを体験するのが目的の1つ。

こう考えると本当の意味で、模試が効果を発揮するのは、試験範囲の指定がなくなる、6年生の夏以降であり、それ以前の、出題範囲が決められた模試の結果で一喜一憂するのは全くといって良いほど、意味がないことです。

もちろん模試の結果は、受験までの長い道のりの途中途中での、モチベーションの維持には効果があるので、上がったときに褒め、下がったときにはげますなどという形で、保護者の方がうまく利用はしてほしいものですが。

最初の「模試の成績が上がらないので…」という質問に戻ると、結局は、塾の教員がどう考えているか、次第というのが回答。

直前期以外は、模試の成績自体にほとんど意味がないので気にするな、というのが私の回答ですが、それを平常の授業を担当する教員がどうとらえているかは確認したほうが良いと考えています。

むしろ範囲がついている模試に、授業で対策をとっているのに、模試で点数が取れず、しかも復習をしても問題が理解できていないのだとしたら、学習方法自体の見直しは必要でしょうから。

ただ、大手のクラス分けをかけた模試への取り組みの多くの生徒の現状には、大きく疑問を持っていますが、そちらは改めて書いていきます。

下弦の月

この記事を書いた日が「下弦の月」なので、下弦の月について書いてみることにします。

「上弦の月」・「下弦の月」などを考えるときは、地球からの見た目ではなく、宇宙から見た太陽・地球・月の位置から考えることが必要です。

さらに知識として、かつては、新月から「1か月」を始めていたこと。1か月の上旬に見える半月が上弦の月。1か月の下旬に見える半月が下弦の月だということ。
もちろん月が見えるのは、太陽の光が当たる側だけで、しかも太陽が見えない時間だけのだということ。

これらのことを踏まえて図を描くことで、下弦の月は、何時にどの方角に見えるかがしっかり解ることになります。もちろん、表にして記憶したり、形を覚えることでも基本問題には対応できるが、応用が効かなくなりますし、何より記憶容量の無駄使いとなります。

さらに「月」をしっかり理解しておくと、同じ考え方で、次のような問題も考えられます。

『冬の星として知られる「ベテルギウス」は
どの季節に何時ころ、どの方角に見えるでしょうか?』

いわゆる冬の星座は、冬の位置に真夜中に正面(南)に見える星。これで宇宙空間での場所がわかる。
毎年の私のクラスの「夏の宿題」にも出している内容ですが、宇宙からの視点がないと、なかなか難しい問題です。さて皆さんは、春・夏・秋・冬、それぞれ何時ころ、どの方角に見えるか、さて答えられるでしょうか。

トライイット中3-月の満ち欠けと周期(講師 伊丹龍義)

トライイット中3-星の1年の動き(講師 伊丹龍義)

 

3-2 つるかめ算

【問題(問題PDF)】
100個のコップを運ぶ仕事で、1個運ぶと5円もらえますが、途中で壊してしまうと5円はもらえず20円を弁しょうしなくてはいけません。
(1)たこまる君は100個のうち、3個壊してしまいました。さていくらもらえるでしょう?
(2)たこまる君は50円もらいました。さて100個のうち、壊したコップはいくつでしょうか?

解説動画ーつるかめ算(弁償算)-生徒用
解説動画ーつるかめ算(弁償算)-保護者用

【生徒向け解説】
つるかめ算の一番のポイントは、つるかめ算の見分け方。この問題は何でつるかめ算の考え方を使うのか、説明できるでしょうか?
その次に、つるかめ算は、表を描く―パターンを見つける-規則性の計算
というのが定番の流れです。これが「説明できるようなやり方で」できているでしょうか?自分で確認したうえで、必要があれば、映像を見てください。

【答え】
基本問題 つる14匹(かめ6匹)
問題(1) 425円 (485円もらえ、60円弁償)
問題(2) 18個 (82個運んで410円、弁償360円)

【保護者向け解説】
中学受験の特殊算の代表ともいわれ、授業開始前段階でイメージを持てていない生徒が多かった「つるかめ算」をYouTubeでの企画の見本映像として、2017年初めに公開しました。(2017年8月段階 40問程度公開)

つるかめ算というと、多くの塾では面積図を使った解き方を、最初に説明することが多いですが「つるかめ算」の一番のポイントは、他の特殊算との違い、いわゆる、つるかめ算であることの見抜き方です。

つる・かめのそれぞれの数がわからないが、それらを合わせた匹数はわかる。つる・かめの足の数は解らないが、合わせた足の数がわかる。
このように「合わせて○○」がわかるが、それぞれの数が解らないときに、つるかめ算の考え方を使っていくことになります。

そして、そのつるかめ算の考え方は

1)表を書く。

2)条件に当てはまるように1つずつずらしパターンを見つける。

3)数列(規則性)の考え方で、計算に持ち込む

という流れで行います。

速さのつるかめ算、割合のつるかめ算などの応用問題にも対応できるイメージをつけるため、まずは、この「つるかめ算とは何か」から始め、自分で能動的に使うためのイメージ付けと、応用問題に対応できる汎用性にこだわった授業をしているため、この動画でもそこを重視しています。

また、計算を簡略化する「裏技」として、先の面積図は、時間の節約になる部分はありますが、大手の塾では、この面積図の「縦×横=面積」の考えがどの場面で使え、どの場面で使えないのかの弁別を行うことも正確に行えず、訳も解らず、ただ当てはめているだけの生徒が多いという現状を踏まえ、この動画ならびに、私が行う平常の授業では「表を使って規則性」の流れができるようになることを最優先しています。

 

つるかめ算(弁償算)-生徒用
つるかめ算(弁償算)-保護者用
(仮作成段階の動画のため他の問題解説と、授業の流れが違います…)

【応用問題】
3つのつるかめ算ー生徒用

ごあいさつ

こちらは、たこやきまるめがね こと たこまるの「中学受験についての情報発信」と、中学受験算数に必要なイメージを「基本問題100問の演習」と「YouTube解説動画」で身につける「たこまる算数マスター100」のご案内用のブログ・サイトとなっております。

正式稼働は2018年を予定していますが、少しずつ、ブログ記事についても本サイト等とあわせ、更新していきます。問題等の一覧は、「たこまる算数サイト」をご覧ください。
宜しくお願いいたします。