2-1 □の計算


問題
5+(4+□×2)÷3=11 □はいくつでしょう?

【解説】
定番の「四角の計算(逆算)」。
慣れてきたら、頭の中でババッと出してもらえればと思いますが、まずは、しっかり順番を意識すること。
色々な方法がありますが、「もし普通の計算だったら」どの順番で計算するかを考え、順番を+-×÷の計算記号の下にメモして、順番が後のものから、答えから1つずつ戻していく(必要なら計算を四角で囲んで見やすくする)などがあります。
そして、簡単な問題の場合は、答えが出た後、本当にその数が当てはまるかの確認もぜひしましょう!

【答え】
メイン問題
□=7

基本問題
■=5
(最初の逆算は5+の部分)

1-8 倍数の個数(整数)

【問題】
(1)1から100までに3の倍数はいくつあるでしょう?
(2)100から200までに4の倍数はいくつあるでしょう?

【解説】
「3の倍数の個数」と聞いたときに、3で割ればいい、と答える生徒が多いのですが、なんで3で割って出た数が、倍数の個数なのかを理解していないと、(2)は引っかかってしまいます。
大きく「3の倍数は、3・6…のように3個に1個出てくるから、といって規則性を利用する方法」、「3の倍数は、3×1、3×2…のように考えていって、条件に当てはまるのはどこからどこまでかを考える方法」の2つが有名なものとしてあります。
どちらの方法でもよいのですが、自分の言葉で説明できるようにしておいてください。

【答え】

メイン問題
(1)33個
(2)26個

基本問題
11個(引き算で出るのは、間の数)

映像準備中

1-7 多面体・すい体の性質

問題
八角柱、八角すいの「辺の数」「頂点の数」「面の数」をそれぞれ求めよ。

解説
この問題も「八角」だから難しい、というところから、三角柱・三角すい、四角柱・四角すいと「数が小さいもの」で考えてみると、様子がつかみやすいです。
さらに物を数えるとき、「全部でいくつ」ではなく、この部分はいくつ、あそこの部分はいくつ、のように、場所ごとに分けて数えて、まとめておくと、数え損ねることが少なくなり、パターンも見やすくなります。

答え
問題 八角柱-  辺24本・頂点16個・面10面
八角すい- 辺16本・頂点9個・面9面

基本問題 辺8本・頂点8個・面6面

1-6 多角形の性質

問題
次の図形についての問いに答えてください。
(1)正八角形の内角の和は何度でしょう?
(2)正八角形の外角の和は何度でしょう?
(3)正八角形に対角線は何本引けるでしょう?

解説
(1)内角の和と来たら、どんな三角形でも内角の和は180度と使っていきたいところ。
①1つの頂点から他の頂点に向けて、線を引いて三角形に分けていく。②全部の頂点から、中心に線を引いて三角形に分けていく、この2つとも持っておきたい考え方。もちろん八角形を描いてもらってもいいが、難しいという人は、三角形・四角形・五角形・六角形くらいまで描いて、パターンを見つけていくというのもいい解答です。
(2)外角の和は、(1)の内角の和から、1つの内角の大きさを出すのが王道ですが、実は何角形でも、外角の和は変わらなかったりします。そのため、(1)の内角の答えを、(2)で1つの外角を出してから、求める
という裏技的な方法もあったりします。
(3)もちろん公式もありますが、基本的にはまず描いてみましょう。規則がきっと見つかります。
参考までに、公式は、「1つの頂点から何本引けるか」×「頂点がいくつあるか」を考える。でも、その考え方だと、1つの線を2回数えているので、2で割る、という考えで、自分で作ることができます。

答え

問題
(1)内角の和 1080度(1角当たり135度)
(2)外角の和 360度
(3)対角線 20本

基本問題
内角の和 540度(1角当たり108度)
外角の和 360度
対角線 5本

 

 

1-5 台形の面積

問題
上底3cm、下底7cm、高さ4cmの台形の面積を求めてください。

【解説】
台形の面積というと「(上底+下底)×高さ÷2」という公式を覚えている人も多いかと思いますが、せっかくなので、「なんでその公式で出せるのか」というところを考えましょう。
さらにさかのぼると、そもそも「面積」とは何か、というところになるのですが、1辺が1cmの正方形の面積を「1cm2(へいほうセンチメートル)」として、それがいくつあるか、で広さを表すものが面積。そこから長方形の面積が「たて×よこ」で出せる理由はわかります。そこから、平行四辺形の面積を経て、今回の台形・三角形の面積の式も理解できるようになります。

【答え】
メイン問題
20㎝2

基本問題 6㎝2

1-4 分数と小数

問題
「6分の5」「8分の5」「0.8」
この3つを大きい順に並べてください。

解説
分数と小数のように、違った種類のものを比べるのは難しいので、こういう時には、まずどちらかにそろえるところから。
小数は、「大小関係」は解りやすいですが、1.6666…のように「正確に表せないことがある」という弱点があり
分数は、逆にどんな場合でも「正確に表せる」が、比べるときに、「分母か分子をそろえないといけない」という弱点もあります。
それを踏まえ、どっちにそろえるかを考えるところから問題は始まります。

答え
「6分の5」「0.8」「8分の5」
基本問題
0.625、25分の6

1-3 暦算(規則性)(たこまる算数)

問題
2012年の2月1日は水曜日です。さて同じ年の5月12日は何曜日でしょうか?

ポイント解説
規則性に加え、いわゆる「にしむくさむらい(2・4・6・9・11)」の、月ごとの日数、そして、何日目・何日後という最初の日を含むかどうか、という間違えやすいポイントが多い問題です。
ただそこに気を付ければ、「何週間あって、何日余るか」を出す、通常の規則性の問題となります。
また、この問題を見たときに、「7日後」は同じ曜日ということを利用して、書き出していこう!という意気込みもほしいところです。

【答え】
基本問題
土曜日
メイン問題
土曜日
(うるう年なので2月29日があります)

1-2 規則性1(たこまる算数)

【問題(問題PDF)】
3・2・1・2・3・2・1・2・3・2・1・2・3…
数が上のように規則正しく並んでいます。
(1)50番目は何でしょう?
(2)50番目までに出てくる数を全部足すといくつでしょう?

解説動画ー規則性1-生徒用
解説動画ー規則性1-保護者用

【生徒向け解説】
規則性の問題は、当たり前ですが、まずは「規則」を見つけること。そしてその規則が「繰り返し」になっていたときは、「グループ(群)」を作って考えるのですが、応用問題にも対応できるよう、今のうちから、どこからどこまでが1グループかはしっかり意識し、何番目と何グループ目をしっかり区別して計算し、計算で出た数字が何を表すのかは、しっかりいえるように考えを進めましょう。

【答え】
基本問題 白(16グループの後に、白白と続く)
(1)2 (50÷4=12余り2 3212が12グループ続いた後3・2)
(2)101(1グループで8、それが12個と3と2)

【保護者向け解説】

規則性の問題は、この後の数列・曜日の問題に続くことに加え、その場での思考力を問う問題が作りやすいため、今後、出題頻度が上がっていく問題ですので、基本的な問題でしっかりと意識を作っていきたいです。
今回は繰り返しが見られる問題なので、グループを作っていくのですが、そのグループがどこからどこまでをまとめているかが意識できているのか、また機械的に50÷4のように計算をしているだけで、答えの12余り2のそれぞれの数字が何を表しているのかが理解できているか、を確認してもらえればと思います。

そのうえで、同じ数ずつ増えていく等差数列と、この同じものの繰り返しの数列を合わせた「規則的に変化していくグループ」の問題につなげていければと思います。

1-1 倍数と約数(たこまる算数)

【問題(問題PDF)】
たて24cm、よこ36cmの紙があります。
(1)この紙を同じ向きに並べて正方形を作ります。できるだけ少ない枚数で作りたい場合、1辺が何cmの正方形ができるでしょうか?
(2)この紙を余りが出ないように切って、同じ大きさの正方形をつくります、1辺ができるだけ長い正方形にしようとすると、何枚できるでしょう?(ただし辺の長さは整数であるものとする)

解説動画ー倍数約数(整数1)-生徒用
解説動画ー倍数約数(整数1)-保護者用

【生徒向け解説】
倍数約数の問題というと、その求め方や、最小公倍数・最大公約数を簡単に求める裏ワザ(割り算の逆の形の)なとに注目されますが、実際に問題として出てくるのは、公倍数・公約数という言葉が出てこないもの。
だから問題を見て、考えてみて、「あっ、これは公倍数だ!」のように気づいて解いていくことが必要です。ネタばらしになりますが、この問題も倍数・約数を使うのですが、「なぜ使うのか」ということまで考えて、授業を思い出してください。

【答え】
基本問題 最小公倍数72・最大公約数12
(1)72cm (6枚)
(2)6枚(1辺12cm)

【保護者向け解説】

倍数約数の分野は、連除法(すだれ算)の使い方が中心に授業されることが多いですが、まずは倍数は、元の数に整数をかけてできる数(3の倍数は「3かけるなにか」)で、約数は元の数をキレイに(整数に)割り切ることができる数というイメージをしっかり持ち、書き出していけるようにするのが最初。さらに大きな数の約数を求める時に、約数はペアになって存在する、と伝えますが、例えば12の約数として2が見つかったら、実際に12わる2の答えとなる6も約数に入るので、真ん中までいけば書き出すことができる(応用として、素因数分解の結果から個数をだす、につながる)ことを身につけてほしいと思います。

その上で、文章題になったときに、まず倍数、約数を求める生徒が多いですが、今回はなぜ倍数なのか、約数なのかを、逆ではないから(約数でないから倍数)ではなく、しっかり倍数で求められる理由を身につけているかどうか確認してください。

 

解説動画ー倍数約数(整数1)-生徒用
解説動画ー倍数約数(整数1)-保護者用

【生徒向け解説】

【応用問題】
現在準備中

(全体の利用法・案内ならびに、問題はこちらをご覧ください)
たこまる算数 http://go-navi.jp/

3-2 つるかめ算

【問題(問題PDF)】
100個のコップを運ぶ仕事で、1個運ぶと5円もらえますが、途中で壊してしまうと5円はもらえず20円を弁しょうしなくてはいけません。
(1)たこまる君は100個のうち、3個壊してしまいました。さていくらもらえるでしょう?
(2)たこまる君は50円もらいました。さて100個のうち、壊したコップはいくつでしょうか?

解説動画ーつるかめ算(弁償算)-生徒用
解説動画ーつるかめ算(弁償算)-保護者用

【生徒向け解説】
つるかめ算の一番のポイントは、つるかめ算の見分け方。この問題は何でつるかめ算の考え方を使うのか、説明できるでしょうか?
その次に、つるかめ算は、表を描く―パターンを見つける-規則性の計算
というのが定番の流れです。これが「説明できるようなやり方で」できているでしょうか?自分で確認したうえで、必要があれば、映像を見てください。

【答え】
基本問題 つる14匹(かめ6匹)
問題(1) 425円 (485円もらえ、60円弁償)
問題(2) 18個 (82個運んで410円、弁償360円)

【保護者向け解説】
中学受験の特殊算の代表ともいわれ、授業開始前段階でイメージを持てていない生徒が多かった「つるかめ算」をYouTubeでの企画の見本映像として、2017年初めに公開しました。(2017年8月段階 40問程度公開)

つるかめ算というと、多くの塾では面積図を使った解き方を、最初に説明することが多いですが「つるかめ算」の一番のポイントは、他の特殊算との違い、いわゆる、つるかめ算であることの見抜き方です。

つる・かめのそれぞれの数がわからないが、それらを合わせた匹数はわかる。つる・かめの足の数は解らないが、合わせた足の数がわかる。
このように「合わせて○○」がわかるが、それぞれの数が解らないときに、つるかめ算の考え方を使っていくことになります。

そして、そのつるかめ算の考え方は

1)表を書く。

2)条件に当てはまるように1つずつずらしパターンを見つける。

3)数列(規則性)の考え方で、計算に持ち込む

という流れで行います。

速さのつるかめ算、割合のつるかめ算などの応用問題にも対応できるイメージをつけるため、まずは、この「つるかめ算とは何か」から始め、自分で能動的に使うためのイメージ付けと、応用問題に対応できる汎用性にこだわった授業をしているため、この動画でもそこを重視しています。

また、計算を簡略化する「裏技」として、先の面積図は、時間の節約になる部分はありますが、大手の塾では、この面積図の「縦×横=面積」の考えがどの場面で使え、どの場面で使えないのかの弁別を行うことも正確に行えず、訳も解らず、ただ当てはめているだけの生徒が多いという現状を踏まえ、この動画ならびに、私が行う平常の授業では「表を使って規則性」の流れができるようになることを最優先しています。

 

つるかめ算(弁償算)-生徒用
つるかめ算(弁償算)-保護者用
(仮作成段階の動画のため他の問題解説と、授業の流れが違います…)

【応用問題】
3つのつるかめ算ー生徒用