この記事を書いた日が「下弦の月」なので、下弦の月について書いてみることにします。
「上弦の月」・「下弦の月」などを考えるときは、地球からの見た目ではなく、宇宙から見た太陽・地球・月の位置から考えることが必要です。
さらに知識として、かつては、新月から「1か月」を始めていたこと。1か月の上旬に見える半月が上弦の月。1か月の下旬に見える半月が下弦の月だということ。
もちろん月が見えるのは、太陽の光が当たる側だけで、しかも太陽が見えない時間だけのだということ。
これらのことを踏まえて図を描くことで、下弦の月は、何時にどの方角に見えるかがしっかり解ることになります。もちろん、表にして記憶したり、形を覚えることでも基本問題には対応できるが、応用が効かなくなりますし、何より記憶容量の無駄使いとなります。
さらに「月」をしっかり理解しておくと、同じ考え方で、次のような問題も考えられます。
『冬の星として知られる「ベテルギウス」は
どの季節に何時ころ、どの方角に見えるでしょうか?』
いわゆる冬の星座は、冬の位置に真夜中に正面(南)に見える星。これで宇宙空間での場所がわかる。
毎年の私のクラスの「夏の宿題」にも出している内容ですが、宇宙からの視点がないと、なかなか難しい問題です。さて皆さんは、春・夏・秋・冬、それぞれ何時ころ、どの方角に見えるか、さて答えられるでしょうか。